白の偽り姫
-過去-
蘭と一緒に登校するようになってからは毎日早起きして家を出ている。

2人ではしゃぎながら学校へ向かう。

バカップルかってくらい仲良し。


1日1日が楽しくて生きていてよかったって思える。




・・・2か月ほどがたった頃・・・。




蘭に私の過去の話をしようと決意した。

あの・・・思い出したくもない記憶を・・・。




―――



「お前気持ち悪いんだよ!なんだよその―――・・・!」



・・・ごめ・・・なさい・・・。



「・・・え?なにあれ・・・怖い。」



そんな目で見ないで・・・。



「その変な―――人間じゃないだろ!学校に来るな!」



「―――ろとか、異常でしょ・・・。」



私だって好きでこうなった訳じゃないのに・・・。



―――



私は生まれてきてからずっといじめられてきた。


それは私の外見がみんなと少し違うから。

好きでこうなったわけでもないのに、それだけでみんな私を軽蔑する。




私はなんでみんなと違うの?




みんなと一緒がいいと何度も何度も思った・・。
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