恋の香りに
美由「あの!タツヤくんやめてください!こんなこと困りますから!」



怒っているあたしとは裏腹にタツヤくんは何故か楽しそうだ。



タツヤ「あれ?きみって他の女子とは違うんだね?かわいいなぁ♡♡
ねぇ名前なんて言うの?♡♡」



はぁぁぁ?
前言撤回!!!
やっぱり頭おかしいよ!



美由「じゃなくて!離してって言ってるん
ですあたしは!」



タツヤ「そんなこと言わないでさぁ!
一緒にお昼食べない?奢るよ?♡」



もぉ~っしつこい!
誰かこの人止めてください!
っと思った瞬間…あたしの腕を誰かに引っ張られた。



アキラ「おいタツヤ!こんなとこで女子にナンパしてんなよ!」



女子「きゃぁ!アキラさままであの子に触れてる!!」



女子「うらやましい!!」



ん……暖かい…何だろこれ?



そっと上を見上げると確かにアキラくんだった。
アキラくんと目が合うものの、あたしだと気づいていない。



そっか…メガネがないからみんなあたしだって分からないんだ。



タツヤ「だってよアキラ!その子めっちゃかわいいんだよ♡俺マジ惚れた!」 



全員「……………………………。」




今こいつ何て言った?




美由「えっ…!?」




アキラ「ちょっ…おまっ空気と場所考えろよな!?女子達がいるんだぞ!?」




アキラくんにそう言われ、正気に戻ったタツヤくんも自分の言ったことに慌て出した。



タツヤ「あっわりぃ…俺つい…!」




その場にいた女子達は解き放たれたように叫びだす。



女子「いやぁー!タツヤさまそんなこと言わないでー!」



女子「タツヤさまが他の子を好きになるな   んて絶対いやよー!!」



女子「ちょっとあなたこっち来なさい     よ!」


いつの間にか怒りはまたあたしに向けられてしまっていた。



美由「みんな落ち着いてよ!あたしはそんなつもり…。」



女子「言い訳しないで!大体あんた誰なの!?」



美由「あたしは…」



あたしが喋ろうとした時ものすごいスピードで近づいてくる足音がする。




バタバタバタバタ



その足音はタツヤくんのもとへ、



?「タツヤさま失礼します!」



タツヤ「え?」



グイッバタン!



タツヤ「いってぇー!あれ?あの子がいない!?誰だ!?」



うそでしょ!?
タツヤくんを投げ飛ばしちゃったよ!?




私を連れ出してくれたのは美咲だった。




   ーーーーーカシャーーーーー


?「これはスクープです…!」

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