恋の香りに
消えない過去
┫3年前┣



この頃のあたしは、まだメガネをかけていなくてクラスのみんなとも仲良しでいつも楽しい毎日を送っていた。



美咲・冬美「「美由一緒に帰ろう!」」



美由「あっごめん!今日先生に部活の事で呼ばれてるんだ。」



あたしがいつものように美咲と冬美と帰ろうとしていたけど、部活の用事で一緒には帰れなくなった。



冬美「そっか!そろそろ女バスの大会があるもんね!」



そう。
あたしは小学校のころからバスケを始めて、中学の今ではバスケ部の部長となった。



だから大会前に先生と大会の選抜も考えなければならない。



美咲「今度の大会も頑張んなよ!あたしら応援行くから!」




美由「ありがとう♪じゃあまた明日ね!」



美咲・冬美「うんっじゃーね!」



美咲と冬美と別れた後あたしは先生がいる職員室に向かってけど何やら廊下で女子達が集まっていた。



美由「みんななんで集まってんの?」



あたしがそう聞くと友達の花蓮ちゃんがあたしを見て答えた。



花蓮『あっ春宮さん!ちょうど良かった!去年卒業したあの高浜文也先輩のこと覚えてる?春宮さんって先輩と仲良かったよね!?』



えっ文也さん来てんの!?
でも仲が良いと言っても部活の時でしか話たことがない。


 
美由「うん覚えてるよ?文也さんがどうしたの?」




花蓮『実は今職員室にいるらしいのよ!あたし文也先輩のこと好きだったんだぁ!だから会いたいんだけどぉ…♡』



えっ好きだったの!?
そうだったんだ。
ん…?




美由「じゃあなんで会いに行かないの?すぐそこにいるんでしょ?」




花蓮『えぇだって先輩に会うために職員室入るのってなんだか恥ずかしいじゃな~い♡』



そ…そう言うものなのかな…?
花蓮ちゃんって乙女なんだなぁ。
あたし恋なんてしたことないからよくわかんないや。



美由「ならあたし文也さんを呼んで来
ようか?(*^^*)」



まるであたしがそう言ってくるのを待ってたかのように花蓮ちゃんは笑顔で言う。



花蓮『えっ!?ほんとにぃ!?ありがとう♡春宮さんならそう言ってくれると思ったわ~♡』




美由「う…うんっ任せて!」




(なんだろう、この違和感。仲良しの友達から頼りにされてるってゆうのに全然嬉しくない。)



美由「気のせいか♪」




この違和感の正体にもっと早く気づいていれば良かった。
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