恋の香りに
なのに…。



ゼェー…ゼェー…。
ゼェー…ゼェー…。



美由「まっ…間に合った…もぉ無理…。」




家から出たあと、ダッシュでバス乗り場に行って何とか学校にたどり着いた。



美咲になんか言われそうだなぁ…(笑)



(もぉ美由ったらまた寝過ぎたなー!)とか。



美由「あたしの教室…どこだろ?」




そう思った時、
庭の掲示板にたくさんの生徒達が集まってる。
あそこにクラス表が貼られてるからかな?




美由「あのっクラス表見せてください!」




これだけの人ごみだとあたし1人の声なんて聞こえるはずがない。



ど…どうしよう。



?「あの紙見たいのか?」




えっ…だれ?
突然後ろから声をかけられた。
茶色の髪にスラッとしたスタイル。
整った顔…あたしにはちょっと眩しすぎる。



なんかどこかで見たことあるような…。




?「名前何て言うんだ?
…って君、もしかして春宮美由ちゃん?」



美由「どうしてあたしの名前…?」




?「さぁなんででしょう♪まぁとりあえずク ラス表見てくるな!」




美由「えっ…ちょっと…」



その男子はあたしの頭にポンッと手をのせた後クラス表を見に行く。



やっぱりこの学校変わった人が多いんだなぁ。




?「みんなちょっと通してもらえるか?」
 



その声にさっきまで騒いでいた生徒達が一斉に振り向きその男子を見た途端に…




女子生徒「マサトさまぁ♡いいわ         よぉ♡♡」




男子生徒「おうっマサト!こっちこい       よ!」




…なにこれ……?
あの人が一言声をかけただけでみんなが道を開けていく。




美由「様って……。」




このマサトくんって人、一体何者!?


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