恋の香りに
美由「おはよう!待たせてごめんね!」



冬美「おはようそんなことないよ!」



美咲「おはよじゃあ行こうか」



2人とも私の心配をしてくれて一緒に登校するようになった。
いつものように学校の門をくぐると、またもや庭の掲示板に生徒達が集まっている。
男女とわず驚きの表情。



(((な…何ごと!?)))



美由「ねぇ、どうしたの?」



クラスメイトの1人に聞いてみた。



女子「ああ美由ちゃん!それが昨日の食堂に美少女が現れたんですって!私は見てなかったんだけど。」



男子「ほら!あの写真!すっげーかわいい子だぜ!?」



その言葉で私達は一気に血の気が引いた。


ーーー大スクープ!見逃したら損!ーーー


謎の美少女!我が校に現る!
さて、皆さん!?昨日食堂に天使が舞い降りてきました!
その天使をめぐり!
”star5“のリーダーアキラとドラムタツヤが熱愛三角関係!?
一体美少女の正体は誰なのか!
そしてこの恋の行方を追って行こうと思います!
         新聞部部長:高梨 新




美由「………………」ポカーン(゚Д゚)



美咲「冬美…なんか私お腹が痛くなってきたわ。」



冬美「私も…。」



うそでしょ!?
だってそんな1日で大袈裟にする!?



美咲「さすがアイドルパワーね。」



冬美「呆れて何も言えないよ…。」



ここでは何かあればこんな風に広められちゃうの…?
校長先生が言ってたこと本当だったんだ。
『君は目立ってしまう。良い意味でもあるが悪い意味でもある。』



ダッ…カチャ



あたしはその場にいられず、校舎の中にそのままで走って行った。



メガネを落としたことに気づかずに…



美咲「ちょっ…美由っ!?どこ行くの!」



冬美「美由ちゃん!靴脱がなきゃだ…めって行っちゃった。」



美咲「まぁこんな大袈裟にされたら逃げたくなるわよ…あら?………!!!???」




冬美「どうしたの?美咲ちゃん…えぇぇぇ!!!???」



美咲「あの子ったら…大事なメガネを…。」



新聞部A「あれは…!?さっそく部長に知らせないと!」
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