恋の香りに
始業式が終わって教室に帰って先生達の会議から戻るまでしばらく教室で待機中。




当然3人でまたあたしの机でお話♪




美咲「で?”それは”なんだっけ?」




美由「えっと…実は玄関の前に人がたくさんいたからクラス表見えなかったんだけど…」   




美咲・冬美「「どうやって見たの?」」




美由「さっきのアキラくんって男子が変わりに見てやるって言ってくれたの。」




バッ…!!




え?




美咲・冬美「「ちょっと美由!?あんたアキラくんって呼んでるの!?」」




あたしが説明すると驚いた顔で見てくる美咲と冬美以外にもみんなの視線があたしに…。



(え…何でそんな驚くの?)



そういえばみんなアキラ”様”って呼んでたよね?




グイッ




美咲「良かったじゃん美由ぅ!あのアキラ   さまと話できたってことでしょ?」



美咲が何をそんなに興奮してるのかあたしには全然わからない。



美由「え?あの人って一体なに?何でみん なあの人のこと様ってつけてるの!?」




冬美「知ってるも何もアキラさま達はねこの学校に通いながらバンドとか雑誌のモデルをやってるんだよ!」




あたしは知らなかったよ!!!
あぁだからみんな”様”とかつけてるのか。
それで今までのみんなの行動が理解できた。



……………ん?




アキラくん”達“って…。
じゃあ他にもこの学校いるってこと!?



(ありえない…。)



女子「ありえなーい今の聞いた?」ヒソヒソ




女子「あんなダサい子にアキラさま      が…?」ヒソヒソ




美咲・冬美「なっ…!?」




あのグループは確か”NAG“って言う不良グループの中にいる人達じゃ‥‥
ヒソヒソ話で話しているけど。




(ダサいって…へこむなぁ。全部丸聞こえだよ。)




でも、こんなメガネかけてるからしょうがないか。



こんなのいつものことだし慣れてる。




ガタッ




美由「ちょっと美咲…?冬美…?」




2人が突然イスから立ち上がり、NAGグループの方へ行く。

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