サキヨミ。【BL】
「今俺は、君の指先に触れたよ」
「……それで?」
「そのまま手を繋ごうとすると、君の手は一瞬跳ねて、それから俺の手を握り返してくれるんだ」
「……へぇ」
「ふと横を見ると目があって、自然と二人の距離は縮まっていく……」
「……ほぉ?」
「そうして俺らの唇は触れ合っ」
「ねえよ!」
「無い訳がない。
これは俺の妄想なんかじゃない。
この目で見た、確かな未来の事なんだ!」
「それが妄想だっつってんだろ?!」
……まあ、こんな感じだ。