二重人格彼氏

「っ姫香!!大丈夫か?」





どうやら、目を冷ましたみたいだ。





少し安心。





「しょやく…………ど……して……ここに?」





まともにはしゃべれてないけど、意識はあるようだ。





「姫香が崖から落ちたかもしれないって思ったら、いてもたってもいられなくて、助けにきた」





俺は、静かにそういった。





「そうっ……なの……ありがと」





……確認するが、俺は、今は姫香を、前から抱き締めている。





姫香は、力が出ず、俺の肩に、頭を預けている状態だ。





その状態で、姫香が喋ると……、
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