恋ができるの?second

「優しいな」

「別に優しくないよ」

「大丈夫だから本当に、心配すんな」
俺は頭をポンポンと触った

「…わかった」

顔真っ赤だ…可愛いな

「んじゃ行くか、どこ行きたい?」

「え?決めてないの?」

「あぁ、かんなが行きたいところに行こうかなと思って」

「って言われても…」

えらく長く迷うな、いつもならすぐ言うのに

「…」

あ!まさか!


「なぁ、かんな」

「ん?」

「もしかして金の掛からないとこ探してる?」

「…」

やっぱり

「気にすんなって言っただろ?」

「でも」

「だめ!気にすんな」

「じゃあ、地下ゲー」

「わかった」

俺たちは地下ゲーへと向かい歩いた


「何する?」

「あ、あたし向こうで遊んでくるから、祐介も好きなので遊びなよ」

「ちょちょちょっ!」

俺は去ろうとするかんなの手を掴んだ

「一緒に来た意味ないだろ?」


「だって振り回したくないし…」

スゴく気を使ってる…
「俺も暇なんだ、だからかんな居ないともっと暇」

「じゃあどうするの?」

「かんなの行きたいところに俺がついてく」

「それじゃ祐介つまんないでしょ?」

「全然!」
かんなといればそれだけで十分

「わかった」

「ん、で?何したいの?」

「あの音楽ゲーム」

「わかった、行こう」

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