マイペースガール (加筆修正&おまけ追加中)
ーある日の昼休み…
俺らはいつもの4人で昼飯を食べていた。
「あこ、またそれかよ…」
「うん!これは飽きないよ〜!」
いつ見てもそのドーナツだけはありえねえ…
祐樹はみことの手作り弁当をめちゃくちゃガッツいて食べてる
ま、これもいつもの光景だな…
なんか、平和だな〜
って、俺おじいさんかよ!
突然、俺の前に人影ができて…
「有原くん、松浦さん、ちょっといいかな…?」
目の前にいたのは…
俺に告白して、その後あこに嫌がらせをした奴だった
「あ?」
今になってどのつら下げてあこのとこに来てんだよ?
俺はこいつのことをひとっつも許してねぇ
「何の用だよ?今さら」
俺が睨みながら言うと
「ちょ、拓斗、そんな睨まないであげてよ?分かったよ、蘭子ちゃん?行こ、拓斗」
「は?あこ、いいのかよ」
「だってこんな真剣な目の人のお願い断れないでしょ?」
あこは……こいつに泣かされたのに…
どんだけ強いんだよ
いや、強くない。
強くないけど、自分を傷つけた人でも気遣える優しさを持ってるんだ…
あこが行くというならもちろん俺も行く
あこをもう絶対傷つかせたりしない。