マイペースガール (加筆修正&おまけ追加中)
幸い、次の日は土曜日で学校に行かなくてよかった。
ケータイを見ると、みことから着信とメールがたくさん来ていた。
心配かけてごめんね、みこと…
拓斗からは、ひとつもない…
バカだな、あたし…
まだ期待してた…
拓斗が別れたくないって言ってくれるんじゃないかって
もう、ほんとに別れたんだね。
あたしが決めたことなのに苦しいよ…
また涙がこぼれそうになると、
ープルルルルル♪
店長さんから…?
「もしもし…?」
『あ、あこちゃん?あのさ今日クリスマス・イヴじゃん?』
「あ……」
そうだ、今日だったんだ…
あんなに楽しみにしてたクリスマス…
『そのせいでバイト全然足りないんだけど、今日出れない?あ、でももし予定あるなら全然いいからね!』
もとはプレゼント用に貯めてたバイト代だけど…
最近は楽しいし、店長さん困ってるみたいだし、暇だし…
「はい、分かりました。準備してすぐ行きますね?」
『ほんと⁉助かるよ、ありがとう!バイト代ははずむよ!』
何かしてた方が気がまぎれそうだしね