マイペースガール (加筆修正&おまけ追加中)
「俺は……あこが好きだから…」
「ふふ、どうしたのとつぜーん。あたしも好きだよー」
「違う…俺は、中学のときからずっとあこが好きなんだ。女の子として、な?」
「え…?」
「ごめん、こんなことこのタイミングで言われたって困るよな…」
「いや、えと……」
「とにかく、泣きたくなったりしたら俺に言いなね?溜め込んだっていいことないからな。」
ポンとあたしの頭を叩く敦士…
「……ふぇ…っ……」
優しすぎるよ…
あたしのことずっと好きでいてくれて、あたしは別の人のことで悩んでるのに心配してくれて……
甘えちゃうよ…
「ほんとはっ…!別れたくない…っ…好きな、のっ…まだ…全然……」
ーぎゅっ
え⁉
懐かしい敦士の香りに包まれた
「あ、敦士……?」
「はぁ……ほんとはこんなこと言うつもりじゃなかったんだけど…
あこが泣いてるの見たら我慢できない
俺に、しないか…?」