マイペースガール (加筆修正＆おまけ追加中)

【拓斗SIDE】





昼休み、俺は呼び出されて校舎裏に向かっていた。




毎日毎日告白のたびに行ってあげる俺はえらいと思う！







今日はなぜか俺の双子の妹のみことに指示されてきた。なんなんだ？



みことは友達に頼まれても俺のことを紹介したりしないしなぁ…。







まぁ、どうせ告白か。面倒くせぇ…。



校舎裏に行くとやっぱり女がいた。




そいつは、なんというか…その、かなり美人だ。







みこともかなり美人なほうだと思うがこいつはかわいい感じだ。




そういえばこいつ、よくみことと一緒にいるやつだな。

松浦…あ こ…？だっけ。

男子どもがよく話している名前だ。





なんかすげぇ焦ってねぇか？こいつ？





「あ、えと、有原…拓斗さん…？ で すよね？」





なんでこいつ自分で呼び出しといて、相手の顔も覚えてねぇんだ…。




もしかして告白じゃねぇのか？






「あの私、有原くんのことが好きなんです…。付き合ってくれませんか？」





あ、やっぱ告白かよ。でもこいつひとつも恥ずかしがってねぇし…。



なんか顔、険しくねぇか？





俺が変に思っていると、突然…





「あぁぁぁあ！やっぱダメだ！すいません！やっぱ今の取り消しで！」







何言ってんだ、こいつ。






「好きじゃない人に告白なんてダメですよね？」





「は？いや、俺に聞かれても…」





「あ、ですよね。まぁ、とにかく今のは気にしないでください！」







ホントに何なんだ、こいつ…。