マイペースガール (加筆修正&おまけ追加中)
「「ご、ごちそうさまでした…」」
俺らまじで頑張った…。
「「はい、デザート!」」
デザートまであんのか…。
運ばれてきたのはプリン。
「市販のやつだよな?」
「違うよ〜。祐樹くんのはあたしが作って、拓斗のはあこ!」
「よっしゃぁ〜!みことちゃんの手作りデザート!」
大げさに喜びやがって。
みことは嬉しそうに照れてるけど、どっちかっていうとあこの作ったやつを食べたくねぇだけだろ。
「はい、拓斗どうぞ!」
くっそ〜、そんな笑顔で言われたら食べるしかねぇだろ…。
はぁ〜…、俺絶対あこにはかなわねぇな。
てか、さっきの付き合えないの意味も聞けてねぇし…。
とりあえず今はプリン食うか…。
「いただきます…」
ぱくっ…
「どう?どう?」
目をキラキラさせながら聞いてくる。
これ…プリンじゃねぇ…。
しょっぱい…。たぶん砂糖と塩まちがえたんだろうな…。
どっちかっていうと茶碗蒸し…?
甘いもん苦手な俺だけど、これならまだ普通のプリンのがましだけ…ど…
「うまい!」
あぁ、俺の嘘つき…。
「えへへ!よかった!」
ああ、もうそんな嬉しそうな顔すんなよ…。
料理のまずさとかどうでもよくなるな。
ま、そこも含めて好きってことで!
…俺かなり恥ずいこと言ったな……。