マイペースガール (加筆修正&おまけ追加中)



幸せなキスなんですけど…






…長いっ!


そろそろ苦しい!



「っ……拓…斗ぉ……くるし…」



息しようと唇をはなすとその一瞬のすきに口の中に生温かいものが…


もしかして…舌⁉



「…⁉…ちょっ……たくっ…」



やっと離してくれたかと思うと、



「キスの最中に喋ろうとすんな。」



すごい色っぽい顔…っじゃなくて




「なんでこんなに慣れてんの⁉」



「…それは……」




言いにくそうな拓斗…



あっそっか!


「拓斗って彼女とっかえひっかえなんだっけ?」




「は⁉」



って自分で言って泣きそう…。


あたしもすぐ終わっちゃうのかな?



そんなのやだ!



「ちょ、あこ!変な心配すんなよ⁉俺は後にも先にもあこだけだから!」




「ほんと?」



「ああ。ってかなり恥ずい事言っちまった…。」




うん、拓斗を信じよう!




「でも拓斗、経験豊富だもんね〜。」



ちょっと昔の彼女にヤキモチ。


そっぽむいて拗ねてると




「なに、妬いてんの?」



「っ!妬いてないぃ〜!」



「嘘つけ。」


そう言ってニヤっと笑う拓斗。


「なんかあたしばっかりはじめてなのかなって思っただけ!」


ふんっ!


「まあでも、俺の初恋はあこで、あこのファーストキスは俺だからおあいこだろ?」







「え?」






「え?」








「あたし、拓斗がファーストキスじゃないよ?」








あっ、これは…



言うべきじゃなかった⁉





























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