恋の華が舞う季節
心が黒く染まっていく。


想いが一気に破裂して私を締め付けてゆく。




私が全部したことなのに、何でこんなにも胸が痛いの。

ふりかえれば手の届く範囲にあったはずなのに。


もう考えたくない。


この現実を、夢にして欲しい。



――『私、ずっと秦が好きだった!
 結衣がそんな気持ちなら、私! 本気で、秦を奪うから』



蜜柑……。
あんなに応援してくれてたのに、狂わせてしまったのは私が原因だ。
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