恋の華が舞う季節
好きで、大好きでずっと隣にいたいと想った……。


でも今は――
こんなにも、秦が壊れていく姿を見てると、辛い。



心の中が……鉛みたいに重いの。



「秦……」


「結衣!」



「蜜柑はね、秦の事が好きなんだって!
 だから、蜜柑を幸せにしてあげて!!

 秦は私の“友達”だから――」


「なっ! 俺は――」


「秦……。
 私、考えたんだけど……やっぱり――私達は、一緒にいちゃマイナスになる。
 相手のこと考えすぎて、頭が狂う。
 
 だから離れよう」



「嫌だって言ったろ?」


優しい目。


私は、酷いことを言ったのにね。



「有り難う。
 もう、お互い疲れたでしょ?」
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