恋の華が舞う季節

連鎖

チュンチュンと小鳥の囀りに起こされ、ふと見るとカーテンの隙間から、朝日が差し込んでいた。


私はゆっくりと体制を整え、起き上がり、カーテンを開くと一面桜が舞い散っている。


多分昨日は少し風がきつかったから、それで散ってしまったんだろう。


この異常気象は、いつになったら終わるのかな。


私の想いも繰り返し、繰り返し締め付ける。

この風と一緒に散ってしまった花びらのように、全部落ちてしまえたらどんなにいいんだろう。


「学校、行かないと……」


そう思い、制服に着替えて、キュッとリボンを結んだ。



昨日は――


色々ありすぎて、ぐちゃぐちゃ。

感情が溢れすぎてどうすればいいのか分からなくなる。


早く、この気持ちをすっきりさせてしまいたい。
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