恋の華が舞う季節



心の響きがする。







――『結局、アンタは秦の事好きでもなんでもなかったんだね?!』



あの時……


蜜柑は涙で目を赤くしながら、私を激しく睨みつけた。


今でも、残ってる。



私は追いかけなかった。


秦の事を。



本気になって、すがりついた答えがあれだったの。



――蜜柑……。




私、ちゃんと秦が好きだったよ……。
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