恋の華が舞う季節
せっかくのデートだったのに、私がぶち壊してしまった。


会話が無い。


2人乗りした自転車は、思い出すたびに秦がいた。



心が揺れてく。



いけないのに。

ちゃんと“樹”を、見ていかなくちゃならないのに。







「私……」


「何も、言わなくていいから」



――!!
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