恋の華が舞う季節
波の音が、凄く激しく聞こえた。


「……結衣、正直に言って? 秦の事、好き?」




――シンノコトスキ?




――『好きだから』――


無茶苦茶で



――『だから、好きだからだ。
 離したくないんだよ。離してしまったら、一生、離してしまいそうで嫌なんだ』――



真っ直ぐで



――『お前は、俺が守るから』



馬鹿みたいに、私を想ってくれた……。
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