恋の華が舞う季節
目を閉じる。



そして、走馬灯のように思い出が溢れ出した。



最初の出会いは、最悪で――


入学式の日、言われた事は今でも忘れられないくらい衝撃だった。



でも知り合っていくうちに、真っ直ぐに伝わる一言に、何度涙が溢れただろう。


過去の事実を知っても尚、変わらない愛を、くれた。



変わってしまったのは、私の心だった。



あんなに愛してくれたのに。



何度もすれ違って、何度も傷つけて




今でも残る、私の過ちの痕。





ああ――
私は、何て馬鹿だったんだろう。

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