恋の華が舞う季節
「結衣!! 葵君は――! もう、いないんだよ?!」


「いな……い?」


『大好き!』


『僕も』

記憶にある葵はいつ微笑っていた。

その記憶が途絶えた。




ああ、もういないんだ。


そんなの、知ってる。


知ってるのに。


なぜか心が葵を探してる。


永遠だと思えたあの恋は、一瞬にしてナクナッタ。

私のせい。



「秦、ごめん。変な事言って……」


「あ……ああ」


「もう、隠せないね。秦には、話す」


「結衣……」


「私は本気で好きだった人がいるの!!」
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