Secret door...

職員室に行くとその頃には時間がかなりホームルームぎりぎりだったらしく…


よし、


｢失礼し…｣


｢あ！あ！波崎さんよね！｣


な、なんだこの勢いのすごい先生は。
けど生徒から人気がありそうな雰囲気の、女の先生。



｢もーうホームルームもうすぐで始まるから早く教室行きましょ！｣


｢あ…はい｣


あまりの勢いにもう呆然とするしかなかった。


｢あ、ごめんなさいね。私が波崎さんの担任になる、岡林よ｣


よろしく、とつけたして
私と先生は教室へと向かう。


しばらく歩いていると、きっとここが今日からお世話になる教室。

｢私が波崎さんを呼んだらちゃんと入ってきてね｣



それだけ言うと先生だけ教室へ入っていってしまった。