Secret door...
「藤堂さんだ!!!」
「唯斗さまも!!!」
廊下からは、女子の黄色い声が聞こえる。
楽しそうだね。
すると、だんだん廊下でのざわざわが
この教室に近くなってきた。
―――ガラッ
この教室のドアがあいたと思ったら、
「波崎さん、いるかな?」
なんだ、人探してるだけか。
………ん?
「え、あたし?」
ふとドアの方へ顔を向けると
う、うわ、なにあの男子!!
と、叫びそうになるくらいの美少年…いや、もうあれは王子だ。
その横にはキレイな、まるでそこだけ世界が違うかのような気品を感じさせる女の子。
「あなたが、波崎さんね??」
キレイな女の子がそう確認した。
「そうだけど……」
するとニコッと笑って
「波崎稚那さん、」
「は、はい?」
「貴方を生徒会に招待します。」