my sweet love~second~


「…ず…ず…ゆず…ゆず」

かすかに私の意識の中に
龍の声が聞こえてきた

重いまぶたをゆっくりと開けると
目の前に龍の顔があった


「ごめんな?起こしちまって
寝てたから診察したら
貧血でてたから
それで寝たのかと思って」


「さっき少しだけ眩暈があって
目つぶってたら
寝ちゃったみたい笑」

「そうか…大丈夫か?」

「うんへーき」

「まだグルグルしてるか?」

「んー少しだけかな
でも多分歩けない程ではない」


「そっか
気持ち悪くはないか?
もしはきそうだったらいいぞ?」

「んー少し気持ち悪いけど
吐きそうって感じではないから
多分大丈夫だとおもう
はきそうになったら言うね」

「おぅ無理すんなよ
俺今日は仕事終わったから
もう寝るか?」

「明日もあるし
もう寝ようかな」

「あぁ明日は悠と覇瑠と
遊びにいくっていってたな」

「うん
明日はいつもと違って
ちゃんとお出かけだから笑」

「いつも家だもんな笑
でも無理はすんなよ?
今日ここまで血だしてんだから
ほんとは点滴しにいきたいんだからな」


「はーい…
明日倒れるのだけはさけたい」

「そうだな
とりあえずもう寝るか」

「うんありがとう」
私はなんとか自力で寝室まで
行きたくて
それを龍が察してくれて
手を貸してくれた

立ってみると
視界が揺れて
ソファーに戻りそうだったけど
龍が支えてくれた


やっぱり貧血のせいで
横になっていた時は感じなかったけど
大分眩暈がしてるみたいで
歩いているだけで
フラフラしていた


なんとか寝室について
ベッドに横になった

「大分酷そうだな
さすがに明日熱でたら
行くのは諦めろよ?」

「ん」

龍が一応といって
冷えピタをしてくれて
少しだけお話をして
私たちは眠りについた



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