my sweet love~second~
不安になればなるほど
胃のむかつきは増していって
でもどうしようもなくて
ただただ龍が心配で
簡易ベッドのすぐそばで
龍の手を握りなぎら座り込んだ
ガラッ
時間を考えて控えめに開けられた扉を
不安な目で見つめると
荘の姿があった
「ゆず?大丈夫?」
「りゅうが…」
「あぁ…これはびっくりしたね
もう大丈夫だよ」
そう言いつつ私の頭を撫でて
荘は龍の服をまくり聴診をはじめた
「まぁ熱は高いけど大丈夫だと思うよ
ちょっと起こそうか…
龍、龍ー」
少し体を揺さぶりながら
荘が何度か名前を呼んだら
龍は目を覚ました
「…ん……」
「龍大丈夫か
熱かなり出てるから」
「…ぁ…わり……」
「柚が連絡してくれたよ
智に無理すんなって言われたんだろ?
ちゃんと休めよー
柚が余計心配するじゃん」
「ゆず…?」
「龍…大丈夫?
びっくりしたよ…」
「ごめん…な?
でも大丈夫だよ」
「…うそ」
「ハハ…ちょっとな」
「まぁとりあえず熱計って
智今迎えにくるって
柚に移しても困るしな」
そこで龍の握ってた手を離した
龍は黙って体温計を受け取った