my sweet love~second~
「二人とも辛そうだな…
とりあえず荘帰ってきたら龍帰るぞ」
「あぁ」
「柚気分悪いんだよな?
吐きそうではない?」
「…ちょっと」
私の言葉に少し驚きの表情をしつつも
私のベッドに座って
置いてあった洗面器を手に
背中をさすってくれた
私もどうにか治らないかと
ゆっくり呼吸を続けてたんだけど…
こみ上げる吐き気には勝てず
目の前の容器に戻してしまった
とりあえず口は濯いだものの…
吐けるものはもう体の中に無いのに
吐き気は治ることを知らず
表しようのない気持ち悪さに
出てくるのは涙と苦しさ
「ゆずーゆっくり呼吸しよう
大丈夫だからね」
智も声をかけてくれるけど
私の意志とは裏腹に
呼吸は荒くなる一方…
あまりに呼吸が荒かったからか
横になってた龍が
立ち上がってこっちに来てくれた