my sweet love~second~
「よし。柚点滴するね
辛いのに待たせてごめんね」
黙って横になったら
腕に点滴が刺された
ようやく一息つけたと思ったら
段々胃の痛みが増してきて
仰向けだった体を横に向けた
「ゆず?痛み増してる?」
「ちょっと…ずつ……」
「ゆーっくり呼吸してね」
荘はそう言いながら
私の背中をさすって触診を始めた
「ゆずーかなりきつい思うから
今から結構きつい薬いれるね
今持ってきてもらうから待ってね」
ナースコールをした後に
また話を続けた
「今吐き気ある?」
「な…ぃ」
「おっけ。
痛いけどゆーっくり呼吸ね
焦らなくて大丈夫だからね」
看護師さんが来て
注射をされた
荘にお腹を触られながら
背中をさすってもらい
それから15分ほどで落ち着いた
「そろそろ落ち着いた?」
「…うん。ありがと」
「あのな柚
さっき柚が横になってから
触って気づいたんだけど
もう少し前から痙攣がね
はじまってたみたいなんだよね
感覚あった?」
「んー…すこし違和感は…」
「そっか
その違和感が胃痙攣の始まりだから
それになったらこれからは
すぐにナースコールして?
あとねご飯はやっぱり暫く
絶食にするね
物が入ると驚いて
痙攣起きるみたいだからさ」
「ん。」
「熱も上がってきたな…
もう一回はかるね」
怠さと痙攣発作の疲れで
力の入らない体で
されるがままに熱を測られた
「んー8度5分ね。
解熱剤いれよっか…
胃の方の薬の副作用で熱出てるから」
「だぃじょぶ…
入れないほうが……いいでしょ」
「でもつらいでしょ?」
「寝るだけ…だし」
「んー柚が言うなら…
もし辛くなったら言うんだよ
すぐにナースコールね」
その言葉に頷きだけを返して
私は眠りについた