my sweet love~second~



10分ほど経った…



ようやく落ち着いた

「ハァハァ…ごハァめん……」

「いいんだよ
あの薬はほんとに強くてさ
体の大きな男性でも暴れたりするんだ
急変とかで使う薬。
一気に熱上がっちゃって危なかったから
よくあのくらいで我慢できたね」

「かなりつよく抑えつけちゃったな…
ごめんな痛かったよな」


ほとんど無意識だったおかげか
痛みなんてあの熱さに比べたら
弱すぎてなのか
気づかなかったから
首を横に振って否定した


「とりあえず落ち着いて良かった…
なんかあったらすぐナースコールね」

「…ハァ…と、もハァハァ」

「ん?どした?」

「りゅ…ハァハァは?…」

「あぁ本当は龍に
口止めされてんだけどな?
帰りの車で酔ってかなり戻してさ
そのおかげで熱も上がって
さっき40度超えて今病院戻ってきた」

「…え……」

「とりあえず様子見で入院
最近眠れてなかったみたいだから
疲れがたまってたみたいだよ
柚のこと心配で
ほぼ毎日泊まってたからね

でも柚のせいじゃないからね?
龍がやりたくてやってたんだ
俺らも何度も止めたんだ
龍が倒れたら元も子もないからって
変わるって何度もいったけど
あいつは俺がって聞かなくてさ
だからこれあいつの自己責任。
落ち着いたらお説教。
俺からも荘からも
矢野先生もかなり心配させたしな」


「…だいハァ…じょぶ…なの?」


「熱が高くて点滴してるだけ。
心音も異常なしだし
貧血も無かったから大丈夫だよ」

「…よかっ……ハァた」


「すぐに戻ってくるから安心して
よし。柚ちょっと落ち着いてきたから
診察させてね」




そう言われて智に見られてる間に
力尽きたのか
眠りについてしまった








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