my sweet love~second~
ガラッ
扉を開けると愛おしい姿が
ベッドに横たわっていた
…そう。
私は智に龍に会いたいって
お願いした。
智も付いてきて
マスクもして車椅子で
しぶしぶ許可が出た
横たわる龍は
熱がかなり高いらしく
顔は真っ赤で荒い呼吸を続けていた
「とも…」
「ん?」
「龍大丈夫なの…?」
「うん。ただの風邪だよ」
「そっか…」
そう言いつつ私の心配は止まらず
眠っている龍の手を握った
「風邪…移っちゃうかな」
「あんまりいるとね」
「全部私に移っちゃえばいいのに…」
「その方が大変だよ
柚の方が免疫力少ないからね」
「もう…そろそろ?」
「あぁそろそろ帰ろう
柚の体にも悪い」
そう言われ
同じ階の反対側にある私の病室へと
おとなしく帰った