my sweet love~second~
それから3日
下がらない高熱と発作的な胃痙攣に
苦しまされた
少しずつ胃痙攣の間隔も広がり
頻度も減ってきた
熱も一時は40度まで上がったけど
7度後半まで落ちてきて
落ち着いたって言われた
そんな日だった
「柚」
私の一番聞きたかった
少し低くて愛しい声で
名前を呼ばれたのは…
久しぶりのその声に
一瞬反応を忘れかけた
そして扉の方を見て
姿を捉えた瞬間
固まっていた私の思考は
フル回転を始めて
3日前のあの日のように
とめどなく涙が溢れ始めた
「泣くなよ
待たせてごめんな」
「もぅ…大丈夫なの?」
「あぁ心配かけてごめん
辛い時一人にしてごめんな」
「また……」
「ん?」
「また約束…破ったの龍だね」