世界に1つだけの幸せを。
家から歩いて10分くらいで、駅についた。

電車を待っていると、ちらほらと同じ制服の生徒がホームに集まってきた。


意外と同じ高校の奴、多いんだな。


そのとき

「はーるっ!おはよ!」
「弘樹じゃん、はえーな。」


でっかい声に振り向くと、ニカッと笑う弘樹が手を挙げて立っていた。


どうでもいいけど、なんで俺の回りは声のでかい奴が多いんだろ…



「てかさてかさ!もう見つけたー?」

「なにをだよ?」

「は?決まってんだろ!か・わ・い・い・こ!」



俺さっき駅に来たんだよな。
分かって言ってんのかこのアホは。


「お前みたいな変態と一緒にすんなよ」

「え!冷た!陽くーん冷たいぞー?」


きもちわりい……なんなんだよこいつ。


相手するのも面倒くさくなって、適当に弘樹のお喋りに相づちを打っていると、電車が来た。
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