ロールキャベツ系男子に恋してしまった結果。



「でもさ、4月にアツを見たとき思ったんだ。



『あ、あいつも何も見えてない』


って。


自分もあんな目をしてた。


アツを助けねえとって。


その時だった。





自分を押し込んだ。」




羽田くんを、助けるために?



「アイツ…っ日に日に消えていきそうな感覚にかられた。いつか、いつかアイツ、いなくなるんじゃないかって。でも良かった。少しずつ良くなったよ」



細身の彼の背中が、いつもは大きくてしっかりしているのに、



今は少しだけ心細く見えた。





< 177 / 508 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop