ロールキャベツ系男子に恋してしまった結果。
「えっと…秋穂さんじゃ失礼だよね?」
堀田くんにそういえば名乗ってなかった…!
「ごめんなさい、自己紹介遅れちゃって…坂枝秋穂です、なんてよんでもらっても構いませんよ?」
「じゃあ…鈴菜ちゃんの友達だし、秋穂ちゃんでもいい?」
男の人に下の名前で呼ばれるのが久しぶりすぎて
おお、と思いながらも頷くと、
「秋穂ちゃんかわいいから彼氏ほんとはいるとかじゃない?大丈夫?」
「いやいやこの子ほんとにモテんのに全然恋愛をしたがらないのよねー、でも友情は大切にするタイプだから一緒にいて楽しいっていうか、心地良いんだよね」
そんないきなり言われて恥ずかしくなりながらも
「モテることは嘘ですけど、彼氏はまだ一人も…」
曖昧な笑顔でやり過ごすと、
「そっか。じゃあ…夜の7時にしゃぶしゃぶ屋集合ね?」
堀田くんは少し笑いかける。
「はい、了解です」