ロールキャベツ系男子に恋してしまった結果。



ディスプレイには雅人さんの文字。



「ちょっとごめん」


「うん、いいよ」



「もしもし、雅人さん?」



雅人さん、というワードで後ろから抱き締められる感触がある。




『あ、秋穂ちゃん?あのさ、甫からごめんって言っといってって』



「謝ることなんかないのに…ひゃ」



『ひゃ?』



首筋にチクリ、とした傷み。



隆裕くんのふわふわした唇の柔らかさも感じる。



「なんでもな…いよ、」



『?う、うん。なんかこれだけのことだけで電話してごめんな』



「大丈夫、大丈夫。結構ひま…だから…っ」



『ちょ、秋穂ちゃん大丈夫?なんか変だけど…』



「全然大丈夫だよ。じゃ、そろそろ…」




『あ、昼間っから電話してごめんね、それじゃ、バイバーイ』



電話が切れると、キスされた。






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