ロールキャベツ系男子に恋してしまった結果。
バナナと優等生
「只今から、第24回体育大会をはじめます」
生徒会役員の女の子の声が響く。
後ろの七海がつついてくる。
「見て、ハチマキ竜雄とお揃いみたいに頭に巻いたんだ」
最近金髪にした原くんも少しどや顔。
「生徒代表の言葉。生徒代表、赤坂隆裕」
はい!という隆裕くんの声。
なんかくすぐったい。
「僕にとってもはじめての大会です。3年の先輩方にとっては最後で悔いのないように、2年の先輩方は普段のチームワークの良さをいかし、
1年のみんなも精一杯がんばって切磋琢磨この大会を良いものにしましょう!終わります。」
礼をして戻る隆裕くん。
「ではそれぞれの控え場所へ戻ってください」
その言葉でガヤガヤするグラウンド。
「秋穂ー!」
「あ、隆裕くん。お疲れさま」
そう言うと彼は笑顔になった。