トビラの向こう側
その日は朝から会議があり少し早めの出勤になった。
『先輩おはようございます』
『山下か昨日頼んでおいた資料はできてるか?』
『準備は出来ています』
山下拓海、葵と同じ時にこの会社に入って来た。
『先輩、会議が終わったら話したい事があるんですが』
山下は葵の手がかりになる情報を持って来た。
会議が終わりお昼休みを利用して話しを聞く事にした。
『で、話って何なんだ?』
『とにかく、これを見てください』
山下が鞄の中から出したのは一冊の雑誌だった。