トビラの向こう側
やっと分かった。
原因はこの女だったんだ。
『勘違いしているみたいだけど邪魔なのは、あんただ!
二度と俺たちの前に現れるな!』
社長令嬢は顔を真っ青にして立ち尽くしていた。
気を失っている葵を背負ってマンションの中に戻った。
靴を脱がせベッドに寝かせた。
あれから…時間が経ったけど葵はまだ目を覚まさない。
俺の携帯電話がなった。
親父からだ。
早速、あの女の父親から連絡が来たらしい。
親父は直ぐに来いと言ったが葵をこのままにして行くのは心配だ。
もう少し待つことにした。