トビラの向こう側

「ごめんなさい」
泣きながら謝った。

私の手を引いて車まで来るとドアを開けて…
助手席に私を乗せた。


車はアパートへ向かっているようだった。


彼はアパートの前に車を止めた。

こっちを向いた彼は不機嫌な低い声である一言をいい放った。


「10分やるから必要な、荷物をまとめてこい」



えっ?



どういう事?



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