幼なじみに溺愛されて~幼なじみは危険な狼!?~
隣の廉をソーッと見ると、



普通にクラス表を見ていた。


こんな奴のどこが、カッコイいのだか。



ふぅー


「ため息ついてると、幸せ逃げるぞー」



ビクッ


「なんだあ、夏海かあ」


驚かさないでよー


「なんだとはなによぉー、それより!






廉くんモテてますねぇ~……」



夏海は第一声がいつも、


廉のこと。


夏海は好きなのか。廉のこと。


「モテてるもなにも、あのどこが
 カッコイいの?」


あたしは不思議に思っていることを

聞いた。



「えぇ!?わかんないの!?


あんなに近くにいるのに!?


愛華は男見る目ホントないよね…」



男見る目がない?


そうかな?


「そうなのかな?」


「うん!男見る目ないよー!


だってさ、中学の頃の田島くんなんて、
黒縁メガネの不細工だよ!


あたしだったら、ありえないー」


田島くん、優しいのにな。


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