前髪少女の秘密?!



顔を洗って、お兄ちゃんと食卓に着いた。


「いただきます」


これはちゃんと言わなきゃだめだからね。


今日はトーストと目玉焼き。

醤油をかけて頂きます。


こしょうをかけて食べる人もいるけど…我が家は醤油なんです!


「優紀、前髪切らないのか?せっかくもう高校生になったのに」

「……いや…切らないというか切れないというか…」


…私の前髪はとある理由があって目が完璧に隠れるくらい長くのばしてる。



まあ、切れないんですよね……。


「切るつもり無いなら上げれば?俺の妹なんだから、可愛いに決まってるのに」


あ、お兄ちゃんはナルシストなわけじゃないですよ。

モデルをしてるんです!結構人気で…。


っというか…

「あ…上げるのも…だめ」


目から上を見せちゃダメ。


「なんで?」

「い…いろいろあるんだよ!!あ、ごちそうさまでした!!」


逃げるようにお皿を持って流しへ運んだ。


そこで。


ピーンポーン。



蘭が来た。







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