前髪少女の秘密?!




ぐいっと顔だけを突っ伏したまま横へ回すと。

真っ黒な髪の爽やか系男子が。

短髪でいかにもスポーツやってますって感じの人。


目は大きくて、鼻も通って綺麗。


背は…超高い…。


私も高い方だけど、ずいぶん差がある。

多分…190近く。


じーっと見てると、その視線に気づいてかその藤瀬って人がこっちを見た。


「……入学式で倒れた人だ」

「へっ?……あ、うん……」


なんて返せばいいの?!

初対面の人に怒るわけにはいかないし。


「ちょっと藤瀬!優紀はか弱いんだからそういう事言わないでよ!!」

蘭、それちょっと私が悲しくなる…。


「お前から見たらか弱いかもな(笑)」


…うーむ。

仲がいいみたいですね、この二人。


「どういう意味よ!私が強いとでも?」

「うん。そのとーり」

口げんか始めちゃったよっ(汗)


「あっ…蘭…」

「なんなのあんた。喧嘩売ってんの?」

「イーエ。別に?」


藤瀬君?の方は楽しんでるね、完璧…。







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