前髪少女の秘密?!
……休み時間になると、大量の女子が私の机のまわりをかこった。
「高野さん、優成君のご趣味は?」
「優成君の好きな食べ物は?」
「優成君の…好きな女性のタイプは…?///」
……お兄ちゃん…いい加減にしてよ…。
いっぺんには聞き取れなかったから、簡単に聞き取れたのだけ答える。
「お兄ちゃんの趣味は知りません。好きな食べ物は生ハム。好きな女性のタイプはインパクトの強い顔の覚えやすい人」
テキトーだけどね。
いろいろとめんどくさいお兄ちゃんへの仕返し。
で、聞こえたのだけ答えたつもりだったんだけど、言い終わった途端女子の群は駆け足で去って行った。
大変だね…女子って。
「高野ー、大変だなーお前も」
隣から藤瀬君。
「あ…うん。そうだね……」
あんま喋んない方がいいかな?
ばれたら困るし。
夕鬼的にも優紀てきにも。
どーしよう…。
これはいち早く日向に相談しないとなぁー……。
よし。
私は時計を確認せず走って廊下に出た。