前髪少女の秘密?!




その時間の授業が終わるまで空き教室でお昼寝?(お朝寝?)してから教室に戻った。


まぁ、もともと影の薄い私。

いなくても誰にも気づかれなかった―――


……なんて事はない。

「なぁ、前の時間何してたんだ?」


しかも特に関わりたくない新人さん。


「ちょっと体調悪くなっちゃって……」

あえて保健室とは言わない。

「俺行ったけどいなかったよ」的な場合を避けるため。


まぁ、無いとは思うけど。


「そっか……?」

なんかまだ不思議そうだけどいいとしよう。


……ここで話しかけないのもなにか不自然。

思いっきり避けているようになっちゃう。


「えっと……藤瀬君何センチあるの?身長。す…すごい大きいよね!」

「あ…まぁ。189あるかな。190までもう少しって感じ」


……でっかい…。

このクラスで一番小さい子(152cm)と並んだらホントに差がすごい。


「高野も大きいよな、女子にしては」

「だ…だよね……大きいよね……」

「あー!ゴメン。気を悪くしたなら謝る」


……気…を悪くしたわけじゃ…無くって。

ちょっと自分で落ち込んだだけ。

一生のコンプレックスだよね……。









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