前髪少女の秘密?!
うーむ。
日向がいないってことは俺はレモンティーを作ってもらえない。
作ってもらえない=二日酔いになる。
二日酔いになりたくない=飲まなきゃいい。
えぇ~~~?
「…じゃぁ俺今日は飲めないのか……」
「え?総長飲まないんすか?せっかく限定のチューハイがあるというのに?」
な……なんだって?!
「限定の…って…」
「春限定の総長が好きなやつです」
俺はとある種類のチューハイが好きで。
しかもその季節ごとに出される限定品が好きで仕方ない。
特に春!!!
「くっ……あ、明日だ!!!明日飲む!!!とっとけよ!!!!!!」
ギリギリ二日酔いになりたくないという理性が勝った。
奈央はニヤニヤ笑ってるし!
くそっ…。
「あ、そうだ!」
いきなり思い出したように奈央が手を叩いて、下っ端達の中へ入って行った。
で、とある奴の手を引いて出て来た。
「総長が来る日にちょうど来なかったりして、久しぶりでしょ?」
……藤瀬空。
あーんま連れてほしくなかったかな。