前髪少女の秘密?!




今持ってる金は合計3万。


俺にとっちゃ大した額ではないが、周りの話して的に高額なんだろう。

一般の人の話…。

…俺は親の学校に通いたく無くて、市立の中学校に通ってた。

だから、金銭感覚は修正されたもんだ。


けど、今度からは親の学校の高校。


無理矢理入れられた。


もう春休みが明けるのが嫌で仕方ないほど。

……だから、ここでボコされてもいいかな……。


「…お前らみたいなのに出す金はねぇよ」


ボコされれば…しばらく学校行かなくてすむかなぁ~、なんて。


とっても安易な小学生のような考えで。

でも半分本気だった。


「あぁ?!少しはもってんだろ?!」

「ねぇっつってんだよ」


よし。

周りを囲む不良を見渡すと、1、2、……大体6人くらいいた。


30000÷6……一人5000円か……。

あげたくねぇな……。


「ちっ!てめぇら、こうなったら無理矢理剥ぎとれ!!」


その掛け声を合図に、全員が俺に手を伸ばした。

俺は人ってホント簡単だな……と思いながら静かに目を閉じた。




―――その時だった。







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