前髪少女の秘密?!
キッチンの流し横にはTパックがアルミのラックのようなものに並べられていて、なんとなくレモンティーと読めた。
ずいぶん高級そう。
しかも箱の切り取りだろうけど、『レモンティーの美味しい入れ方』と書かれた厚紙が貼り付けられていた。
1分じらす……?紅茶ってのはこんなにめんどくさいのか。
お湯に入れればいいのかと思ってた。
一応その厚紙に沿って作ってみた。
ティーカップは洗いかごに綺麗に並べられていたからそれを使った。
こんなもんか?
ベットの方を見ると、もう総長がまた大の字に寝ころんでいた。
「総長ー、レモンティー入れましたよ?」
「あー、…ありがとー」
ゆっくりゾンビみたいに起きあがったと思ったらレモンティーを受け取って固まった。
「…どうかしました?」
「いや、これ飲んでこうかあんのかなって思って」
…効果?
「なんか温泉でも入ってんですか?それ」
「いや?おれこれ飲むと二日よいねぇの」
やっぱり呂律の回って無い声で、一回首を傾げてからティーカップに口を付けた。
二日酔いが無くなるって、そんなことあるんだ…。