前髪少女の秘密?!
「……ふぅ…。お前これどうやって淹れた?」
一息ついた総長はなにか訝しげに俺を見る。
どうやってって…
「置いてあった厚紙通りにですけど……ダメでした?」
「ダメじゃない。すっげーうまい」
ほ…ほめられた。
じゃない。
「じゃぁ、俺もう帰っていいですか?」
「んー?このティーカップ洗ったらいいよー。俺もう寝るから」
言うなり布団を引き上げて…潜り込んでしまった…。
「……ふぅ」
どうやらみんなの言う事は大外れらしい。
総長は二日酔いになりたくないがため俺を呼んだだけ。
もしかしたら日向さんもそうかもしれない。
……結構重大な情報だな。
「さっさと戻るとするか…」
俺は総長室の照明を消して、静かに総長室を立ち去った。
「空!!!大丈夫か!!?何もなかった?」
好奇心丸出しの眼で心配されても嬉しくない……。