前髪少女の秘密?!




でも、俺はあまり言わないでおこうかな。


だって、「総長の寝顔可愛かった~…」


……言っちゃった。

今の無意識ですから。

しょうがない。



「やっぱりか!!!やっぱりなのか!!?」

「総長はやっぱりそうなのか?」

「そして空は来るもの拒ますなのか!?」



……このままいくと根のない噂が発ちそうなので。


「違う。総長は俺にレモンティー入れてほしかっただけだって。だって俺意外全員酔っぱらいじゃん。火は任せられないだろ」


これが俺なりの解釈。


俺だけ真面目に未成年飲酒法?守ってるんでね。


他みんなも未成年なんだけど。


で、みんなの落ち込みよう。


「何だ……。なにもないのか」

「たしかにこの短時間じゃ何もできないよな」

「夢途切れたり」


………一体俺と総長の何を想像してたんだ、このおっさん達は。



「…すいません、俺、帰りますわ」






この日の俺の疲労感は半端なかった。







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